外部記憶装置

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Linuxサーバーを再構築した。その5(KVM設定編)

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KVMとは

KVMとはKernel-based Virtual MachineでLinuxカーネルに組み込まれた仮想化基盤ことです。要は便利な仮想化ソフトウェアという感じです。今回はサーバー上で複数のマシンを稼働させるために利用します。

KVMをインストール

KVM本体と関連パッケージをすべて一括でインストールします。

$ sudo apt install qemu-kvm libvirt0 virt-manager bridge-utils

インストール後再起動します。

$ sudo reboot

ユーザーをlibvirtグループに追加し、仮想マシンの作成等の操作がroot権限なしでできるようにします。

$ sudo gpasswd libvirt -a hoge

ネットワークの設定

ゲストOSの通信は以下の2つの方式によって経由されます。

NAT方式

ブリッジ方式

NAT方式はホストのファイアーウォールを介することになるので、セキュリティ的には便利なのですが、ゲストの対外通信が面倒なことになります。ブリッジ方式はその正反対で、ゲストの通信はファイアーウォールを全く介さないので、物理マシンとほぼ同じように扱うことができます。

ブリッジ方式で通信するためのブリッジを作成します。

/etc/network/interfaces

をroot権限で開きます。 第一回で設定した固定IP設定を変更し、以下のようにします。

auto enp0s25
iface enp0s25 inet manual

iface br0 inet static
  address 192.168.100.100
  network 192.168.100.0
  netmask 255.255.255.0
  broadcast 192.168.100.255
  gateway 192.168.100.1
  dns-nameservers 192.168.100.1 8.8.8.8
  bridge_ports enp0s25
  bridge_stp off
auto br0

ファイアーウォールにブリッジ経由の通信をスルーする設定を追加しておきます。

/etc/default/ufw

をroot権限で開きます。

DEFAULT_FORWARD_POLICY="DROP" を DEFAULT_FORWARD_POLICY="ACCEPT" に変更

以上で設定は終了です。最後に再起動して完了です。

今回で再構築は終了です。今までCUIベースで仮想マシンを管理していたのですが、結構大変なのでWebGUIで管理できるようにしたりするつもりです。他にもNextCloudというプライベートクラウドも気になるので使ってみたいです。

参考文献

Debian 9: 仮想化のKVMをインストールする Debian 9: bridgeインターフェースの設定 UbuntuでKVMを構築して、ファイアーウォール(ufw)を有効化する