Sambaとは
SambaはSMBプロトコルのファイルサーバーでWindowsやUnix間でのファイル共有を可能にするソフトウェアです。
今回は個人用にファイルサーバーを立てるので、複数人での共有については配慮してません。
Sambaをインストールする。
サーバーにSSHして
$ sudo apt install samba
次に基本的な設定を行います。
/etc/samba/smb.conf
をroot権限で開き、
; interfaces = 127.0.0.0/8 eth0 を interfaces 127.0.0.0/8 192.168.100.0/24 ; bind interfaces only = yes を bind interfaces only = yes
とすることで、アクセス可能な範囲をLAN内に限定することができます。
共有ディレクトリの設定
サーバーのホームディレクトリで
mkdir share chmod 770 share
と、共有対象のディレクトリshareを作成します。
次に、共有設定をするために再び
/etc/samba/smb.conf
をroot権限で開き、ファイルの最後に
[Share] path = /home/hoge/share writable = yes create mode = 0770 directory mode = 0770 guest ok = no valid users = hoge
を追記します。
path は共有対象のディレクトリのフルパス
writableは書き込み許可
create mode,directory mode はアクセス権限の設定
guest ok はゲストの接続
valid usersはアクセス可能なユーザー名
となっています。 今回はインストール時に登録したユーザーhogeのみがアクセス可能となるようにしています。
そして、アクセス時専用のパスワードを設定します。
sudo smbpasswd -a hoge New SMB password:(新規にパスワードを設定する) Retype new SMB password:(上と同じものを入力)
とすることで登録ができます。 最後にSambaサービスを再起動し、ファイアーウォールに通信許可を追加します。
sudo systemctl restart smbd sudo ufw allow samba
以上でサーバー側の設定は終了です。
Windowsから接続する
ファイルエクスプローラーを開き、上部のアドレス欄に
\\192.168.100.100\Share
と入力すると、ユーザー名とパスワード入力画面が出てくるので、ユーザー名hogeと登録したパスワードを入力することでアクセスできます。
以上でファイルサーバーの構築は終了です。複数人で異なるアクセス権限の設定等も可能ですが、当人は使う機会が無いので今回はしません。
次回はKVMのインストールと設定を行い、サーバー再構築を終了します。